ホンダS660辛口インプレッション
発売前から注目されていたホンダS660
デザイン的にはかなり洗練された格好良さが
印象に残り中には試乗無しで即予約購入をした方も
いるとか・・
ホンダビートの再来か?と言われたモデルだが
実際はどうなのか?
ホンダビートと言えば自然吸気の64馬力
MTRECエンジンが記憶から蘇る。
そして私の場合は同じMTRECエンジンを積んだ
ホンダトゥディのXi5速マニュアルを新車で購入し
16年間乗車して来た。
そこそこあって軽快なビート音を響かせる。
そして4,000回転過ぎからがクゥオーン!と言った
サウンドを奏でながら6,000回点過ぎまで淀みなく
回るエンジン。
スコーンを決まるシフト感覚。
どれもが新鮮で毎日楽しく運転していたが今回の
S660のエンジン特性はどうなのか?
早速鮮やかなイエローの車体のドアを開いて
乗り込んで見る。
うわっ・・乗り難い~!
車高が低いのはこのタイプだと仕方のない
ところ足元も狭いがどうしても乗車の際に
ドア前部のスピーカーに足先が当ってしまい
スピーカーが傷ついてしまう。
足をねじ込ませ今度はスポーツタイプの
バケットシートに腰を置く。
ホールド感が良いのは○だが身体がシートに
落ち着くまでに細かく身体を動かす必要が
あるのは面倒な感じ。
クラッチ・アクセル・ブレーキペダルの位置を
確認中に市販のフロアマットが靴のカカトと干渉
するので取っ払って助手席に移した。
ドライビングポジションは限りなく目線が下方で
路面が近く目の前にはデジタルスピードメーター
とタコメーターが一体になった計器類は目に飛び
込む視認性は良く機能的に感じた。
今回は真冬のため幌付きで試乗のため天井は流石に
閉塞感があって窮屈だが小じんまりしてて雰囲気的
には悪くない。
シフトの操作感覚は最初やや重めかな?と感じたが
実はシットリとした感覚がする。
各ギヤゲートにしっかりとシフトノブが入る感覚が
左手に伝わり非常に好感が持てるものだった。
1速に入れて軽過ぎず僅かに重めのクラッチを繋ぎ
走り出す。
64馬力の10.6kgf・mスペックのエンジンは実用的には
十分だが特にパワフルと言った印象もなく車体を前に
進ませる。
片側2車線の道路に合流し時速50㎞位で軽く流す・・
キュッ、キュッ、キュッ・・!?
ん・・何?この音・・
小さなギャップを乗越える度に左側の屋根から
キュッ、キュッと言う異音が聞こえる・・
どうやら今回試乗した車両はソフトトップ建付けが
上手く行ってない感じだ・・
気にすると事故になり兼ねないので無視して
途中信号待ちで何度か発進・停止を繰り返す。
クラッチ・アクセルとシフトの操作性は違和感
がなく特にシットリと確実なシフト感覚が気に
入った。
ただその分エンジンのトルク特性に神経が集中
するが1,500回転でクラッチミートしてみる。
低回転域は実用上は問題無く十分なトルクだが
ターボエンジンの割には特にパワフルな感じは
しない。
そこからアクセルを踏み増すと2,500回転から
少しトルクの盛り上がりが感じられるが
その感覚は4,500回転付近まで続く・・
で、その後は5,500回転まではまぁまぁの
吹け上がりでそこから先はゆ~っくりと・・
7,000回転まで上昇する。
因みにアルトワークスのエンジンスペックは
64ps 10.2kg・m
S660の方がトルクがやや高いが重量が830キロ
なのでワークスよりも160キロ重いのも事実・・
ただ正直言ってエンジンに関しては
アルトワークス
「おわっ!おお~っ」「トルク凄い!速ゃ(笑)」
S660
「う~ん・・ち、ちょっとトルクが・・」
良く言えば自然吸気エンジンよりパワーはあるが
ターボ過給された際にドンを押し寄せるトルク感が
薄くスポーツモデルとしてはエンジンに関しては
魅力を感じない。
一昔前のアルトラパンSSやケイワークスの方が遥かに
トルク・パワー感は上
そして魅力の無いエンジンに拍車を掛けているのが
エンジンサウンド・・
街中だと2,000~3,000回転付近を使用して走行
この回転域のエンジンサウンドは軽トラックか
又は工事現場の重機のエンジンが唸るような
ウォ~ン~と言うタダの騒音だった。
4,000回転以降回せばそれなりに聞けるサウンド
になるが・・
N-oneにも乗車した事があるが確かこんな感じの
エンジン音だったがあちらはCVTのためそれ程
気にはならなかった。
Nシリーズのエンジンサウンドは大体こんな感じだ。
なので街中走行だけだと精神的に非常に疲れる・・
もちろん運転席後方のリヤガラスは開く事は無し。
以前所有していたトゥディのxiのエムトレック
3気筒エンジンはドドドッっと歯切れの良い
軽快なエンジン音を聞かせてくれたのだが・・
街中を抜けて田舎道に入ると気温が日中にも関わらず
0度の寒さで途中で雪が吹雪いて来た@@
車内自体の保温性は特に問題なくエアコンを使えば
快適に運転に専念出来る。
そしてS660の得意と言うか最も魅力を感じるハズ
の峠道はどうか?
噂通りハンドリングは緩いカーブからやや急な
カーブまでリラックスしてハンドル操作する
だけでスイスイ曲がる。
感心したのは多少ハンドル切れ角が甘くコーナー
に突っ込んでも少し舵角を増やすだけで
車体全体でくるりッと簡単に向きを変えられる。
この感覚は今まで味わった事のないものだ!
マイルドなエンジン特性はこの場面では
アクセルをグイッと踏めエンジンを使い切る
感覚で充実感を味わえる。
そう言う捉え方をすればプラスに働く
しかし反対にトルクがしっかりと立ち上がり
トランクションが掛けられる割合が増えれば
どうなるか?
それも気になるところ・・
おそらくs660が一番似合っているのは・・
サーキットだろう・・
そう思いながら雪の降る中でS660を走らせる。
峠道を20km程走行して高速道路のインターへ合流
S660の高速道路での走りはどうだろうか?
3速・4速で5,500回転まで引っ張り本線に合流
加速自体も流れに乗る分には十分だがもう少し
強烈な加速感が欲しいところ。
時速100㎞で6速2,900回転ちょうど
ただエンジン音は低めに抑えられるのは良いが
ソフトトップの宿命か・・
風切り音がやはり大きくゴォーと言う音は
付きまとってくる。
一般道の一定走行なら5速ギアが一番上で6速は
入れても時速60㎞以下では加速しないが高速で
は重宝する。
時速100㎞からの追越し加速も2,500回転からトルクが
盛り上がるので快適性とそこからの追越しを考えれば
一番良いギヤ比と言える。
スピィーディに加速したい場合は5速・4速に
シフトダウンすればそこそこ満足行く加速
追越しが出来る。
ハンドリングも時速100㎞を大きく越える場合も
直進・レーンチェンジの操作性・安定性は十分
で安心して高速走行が楽しめた。
しかしシフトダウンして加速する際には
確かに7,000回転までタコメーターの針は上昇するが
待つ感じが強くエンジン回転を引っ張っても5,500回転
でシフトアップした方が速い。
乗り心地は一般道・高速共に極端にサスペンションが
硬く無くギャップの通過時も快適に不快な振動が
無く通過した。
硬いと言う感じが一切しないのにも関わらずこれだけの
コーナリング特製を発揮するサスと車体には非常に
好感が持てる。
高速道路を下りて一般道へ・・
行程の途中なんどかコンビニ・給油所などに立ち寄る
その際に当然車から乗降りするのだが・・
これが非常に面倒に感じる。
特に車体から降りるときは身体がスッポリと
車体にハマッてしまい。
降りるのが面倒で嫌になった。
最後に給油所で給油し全行程57㎞で約3.3ℓを給油
満タン法で燃費は17.8㎞/リットル
回して走行した割には良い燃費だと思う。
そしてS660の乗車を終えて車外から出た後の
一声は・・
「疲れたぁぁぁ・・・」
オープンスポーツなので使い勝手の悪さは仕方ない
としてもどこまで許容出来るかが重要になる。
スタイルは良い・インテリアも近未来的。
サーキットだけ走るなら良いが例えば車体の旋回性
やハンドリング性能の高さは理解出来た。
走りに拘るなら日常の使い勝手を犠牲にしても
得られる走りの快感があるのならまだ良い。
それならN-oneの自然吸気に薄くトルクを加えただけの
パワーの無いエンジンや。
軽トラック同様の聞いていて疲れるエンジンサウンド
など感性に訴える部分はどうでも良いのか?
これで200万円以上払うのは正直無駄な気がする。
自分ならセカンドカーとして使用するにも難しいだろう。
購入で気になる方が必ずレンタカーで半日位乗込んで
判断した方が賢明だと思う。
そう想いながらアルトワークスに乗り込み横目で
S660を眺めながら帰路に立った。
帰り道ではアルトワークスで一般道・高速道を
利用して帰宅したが・・
レカロシートに身を預け運転し時間が経つにつれて
固まった身体の筋肉がリラックスして行くのが
自分でも解る@@
「この車・・こんなに快適だったっけ(苦笑)」
同じスポーツタイプと言ってもメ―カ―の作り手に
よってこれだけ楽しい・疲れるなどの印象や乗り味が
や大きく違って来るのが理解出来たのは収穫だった。
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