エピソード 学生時代~30代

民間企業に憧れる防衛庁職員

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民間企業に憧れる防衛庁職員     公務員として採用されて2年が経った頃 おおよそ公務員の組織や上下関係、業務の内容 などが把握出来てくると自然にこれからの自分 について予想が出来てくる。     公務員の一番のメリットとしては余程の事が無い限り リストラの対象とならない。   これに尽きるであろう。     極端な言い方をすれば犯罪を犯さない限り多少要領が 悪い仕事ぶりでも毎月給与が貰えるのだ。     そして実感としては正直あまり感じられなかったのだが ある意味自分は国家に対して貢献していると言う心の 充実感みたいなものを持つ事も出来るだろう。 ただそれに大してデメリットと感じる部分も正直ある。 2年の間で先輩職員の転勤などで毎月のごとく開催される 送別会。     確かに公務員であればある程度仕方が無いとは思うが その転勤地は東京、大阪もあれば北海道や九州など 私の場合は初級公務員とは言え全国が転勤対象である程度 家庭の事情は考慮されると言えども希望の保障はない。 実家の大阪から三重県に採用され2年程経つと土地勘も付き 自分の住んでいる土地に愛着が沸き始める。     これは最初に全く知らない土地でもそうなってくる。 公務員の場合は昇進するならば転勤が付き物である。 転勤のスパンは大体3~5年位だ。     ようやく住みなれた土地に未練を残して再び引っ越して 知らない土地で電気やガスなどの面倒な移転に時間を 費やしながら新しい業務を覚える。     これを良しととるか面倒と捕らえるかは本人次第。     私自身はハッキリと面倒だと感じた業務にしてもあくまで 規則に則って進めるのだが転勤すれば一からやり直しで 仕事を覚える事になる。     もう少し詳しく説明すると民間で働いている人間なら規則 と言う物は多数の従業員が業務を円滑に回すために決まり がある感覚なのだが公務員になると規則が全て何でこうなるの と考えても規則だから・・       確かにそう言う割り切りの部分があっても良いがこれが 四六時中や細かい部分にまでこの「規則が}と言うことで 片付けられると、この感覚やばいな・・と思う。 組織と言っても人間の集まりが仕事をしているのだから     人間感性を磨くと言う言葉があるがこれは仕事にも 当てはまる私自身今は民間に働いているが迷った時   今までの経験を元に何となくこっちが良いかな? と言う感じで判断する場合がある。   これで意外と上手く仕事が上手く行く場合が多い かれこれ20年前に感じた事であるが規則だからと 言う感覚で業務を行うのはヤバいなと感じていた。     あくまで就職口が沢山あるバブル時代の頃の話だが そう言う事があって民間の企業に憧れていたのも 間違いはなかった。  
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