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特急スーパーはくとJR東海のキハ85系運用を考える

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特急スーパーはくとJR東海のキハ85系運用を考える

関西と鳥取地方を結ぶ智頭線経由の特急スーパーはくと
コロナが過ぎて若干乗客の数は落ちたとは言え今だ重要な
輸送の役割を持つ。


大阪と鳥取を2時間30分で走る現行のHOT7000系気動車は
京都と姫路の区間で新快速と同じく走る区間でも最高時速
130㎞の性能を持ち堂々と特急らしく走行する。

所要時間に拘るのであれば姫路乗り換えで新幹線と合わせ
れば更に所要時間は短縮できる。

鉄道ファンであれば京都からの複々線の走行で快速や普通
を一気に追い抜く走行シーンは圧巻だし上郡からの智頭線
の緑の中を振り子制御で駆け抜けるのは非常に面白い。

そんな人気のHOT7000系気動車だが現時点で30年程経つ
事を考えると車両の寿命から考えると新型のスーパーはくと
が登場しても不思議ではない。

一時期はスーパーはくとも車両を更新する発表をしていた頃も
あったがコロナ禍で収入が落ちたのを切欠に新型スーパーはくと
の話も聞かなくなった。

恐らく智頭急行も今後の財政事情を考慮して単純に新型の特急車両
を導入する事に踏み切れないと言うのが実際のところではないだろうか?

そこでスーパーはくとの一部にJR東海で運用していたキハ85系を
転用してはどうだろうか?

理想としては展望型グリーン車のキロ85形を含む
大阪で運用されていた。キハ85 + キハ84 + キハ85-1100と
キハ85-1100 + キハ84-300 + キロ85の6両編成

特急スーパーはくと京都-倉吉にキハ85系が走行するとどうなるか?

実際にキハ85系が「特急スーパーはくと」として運用すると
どうなるのか?

先ずは東海道・山陽本線内の走行だが京都から西明石間は
複々線の外側を走行する。

新快速が130㎞走行している中で走行する訳だがキハ85系の
最高速度は時速120㎞だ。

その差は10㎞であるが2通りの対処法が考えられる。

一つはキハ85系の最高速度を130㎞対応に改造する事だが
何度か先頭車の一番前の席に座った事がある。

 

そこから運転展望をたのしんだが運転席の計器類を見ると
速度計が160㎞まで表示されていた。

つまりキハ85系のエンジン性能からすれば時速130㎞で走行
する事は現状からも可能と思われる。

ただ在来線の規定で600mの範囲でフルブレーキ時にストップ
出来るブレーキ性能が満たされて無いのが原因と思われるので
ブレーキ性能をアップさせれば130㎞運転も可能と思われる。

もう一つの方法は現状の最高時速120kmのまま運用に組込む
方法だ。
これが一番手っ取り早いし費用も掛からないだろう。

実際に130km運転の新快速と同じ線路を走行すると言っても
特急と新快速の京都-姫路間の停車駅の数が違う。

新快速が途中、高槻、新大阪、大阪、尼崎、芦屋、三ノ宮
神戸、明石、西明石、加古川

特急はくとの場合は新大阪、大阪、三ノ宮、明石と6駅少ない
ので120㎞運転でも支障はない。

実際にスーパーはくとに乗車しても時速130㎞で走行する部分は
本当にまれである。

停車駅の多い新快速の距離を保つために時速100~110㎞で走行
する場合が多いし、それ以下の速度で軽く流す感じで走る場合が
結構多い。


また智頭急行線内の走行はどうか?

智頭急行線内はカーブを通過する際に現行のHOT7000型は振子
機能を活かして走行するがキハ85系が走行すれば当然振子機能
は無いので通過速度は下がり所要時間は伸びる。

ただ「スーパーはくと」が走り始めた頃は5往復の中で国鉄型の181系
特急型を「特急はくと」として運用されていた時期がある。

流石に181系車両での運用となるとフルに性能を発揮しながら走行し
続ける事になったが意外と大きなトラブルもなく運用されていたのは
興味深い。

従ってキハ85系特急用車両を「スーパーはくと」として運用しても
十分役割は果たせるのではないかと思う。

また5往復の中の1往復だけの運用で他は新型車両で運用すれば
若干所要時間の差が有るくらいで、むしろキハ85系の性能もフルに
発揮出来るし鉄道ファンのみならず一般の乗客でも目を惹く存在に
なるだろう。

機会が有ればぜひキロ85のグリーン車で迫力のある高速展望を楽しみ
たいものである。

 

 


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