スイフト ハイブリッド MZ 試乗レビュー 2023年式 最新モデルの実力を試す。

今回は新型スイフト マイルドハイブリッドMZに試乗する事にした。2,023年式の新型スイフトでグレードは
最上級クラスだ。
1,200㏄のZ12E型エンジンで60kW〈82PS〉/5,700rpm108N・m〈11kgf・m〉/4,500rpmのエンジン
パフォーマンスはどうか?
また今回のフルモデルチェンジで3気筒エンジンを採用しているのも注目に値する。
新型スイフトMZ 試乗レビュー:最新モデルの実力とは?
元々評価の高いスイフトだが今回は何と言っても先代の4気筒エンジンから3気筒エンジンに変更されている。
確かトヨタのコンパクトカーもヤリスなど最近は3気筒化が進んでおりスズキもこれに追従しているのだろうか?
3気筒エンジンのイメージは従来だと高回転域はガサツな感じがするのだが昨年新型スイフトに試乗した際は
エンジンフィーリングが非常に滑らかで心地良い吹け上がりだったので非常に良い印象を残している。
流石にディラー試乗なので高回転まで回すことは出来ず大人しく運転していたが今回は4時間程じっくりと街中
と高速を走行して見た。
スズキ スイフト HYBRID MZの基本スペック
Z12E型エンジンで60kW〈82PS〉/5,700rpm108N・m〈11kgf・m〉/4,500rpmと必ずしもパワフルでは
無いが車重が1,000㎏程度で軽いのとXGグレード以外の中級のMXと上級のMZには小型モーターが0~100㎞/h
までの加速時にアシストがある。
パワー的には私の乗ってるアルトワークスよりチョイ高い程度なので最初は大丈夫か?
と正直思ったが実際はどうだろうか?
新型スイフト グレード別の違いと選び方
新型スイフトには3グレードあって下級グレードのXG 中級のMXと上級のMZがあるXGはモーターは無く
純ガソリンエンジンで素のZ12E型エンジンのフィーリングを味わえる。
エクステリアはフロントグリル部分の銀メッキが無いので見分け易い。
価格も172.2万円からでリーズナブル
中級のMXはマイルドハイブリッドエンジンに外観が銀メッキで加飾され見た目も
高級感が漂う。
ただタイヤはホーイルキャップかと思ったが16インチアルミホイールと言う事らしい。
あまり高級感は無い。
ただしMXで注目なのは唯一5速のマニュアルが設定されている事が注目に値する。
最後に今回試乗する上級クラスのMZで中級クラスのMXと比較してタイヤホイールが
掘削アルミホイールで見た目もキリッとして個人的には一番恰好が良いと思う。
ただしMTは設定なしで7速CVTでハンドル両脇にパドルシフトが楽しめる。
スイフトMZ エクステリアデザインの印象
前にも書いたがエクステリアデザインはどうか?
今回試乗したスイフトMZだがフロント部分はシャープさが増したが厳つい感じがしないのが良い。
近未来的な印象で先代との差別化は出来ている様に思う。
上級グレードなのでした部分にフォグランプが装着されており充実した装備で見た目のバランスも良い。
サイドからスイフトを眺めるとキリっと引き締まったアルミホイールが何とも格好良い。
カラーはオレンジメタリックで高級感があって見た目の美しさも満足できる因みに今回はオレンジ単色だが
最近は屋根部分がブラックだとかツートン塗装が選択できる車種が出てきたが個人的には価格が高くなるし
単色の方が印象がハッキリしてて選択するなら単色が好みだ。
新型スイフト MZのインテリアと快適性
外観は程よい近未来的なデザインで好感が持てるスイフトだが室内はどうか?
メーター周りとインテリアの質感は?
先ずシートに着座するとお尻の位置がやや低いのが気になるホールド性はそこそこで普段ワークス に
乗っている自分目線だが乗り降りがしやすい。 直ぐに目に付くのがメーター周りで速度計とタコメーター
が左右に並んで変に奇抜さを狙ったデザインでは 無くオーソドックスで見やすいので好感が持てる。
中央にはインフォ-メンションディスプレイが表示でき速度、燃費、パワー状況などが表示できる。
速度計は何故か220㎞まで目盛りが刻まれているのが面白い。
スイフト ハイブリッド MZ 試乗インプレッション:街乗り編
さて実際に乗り込んでスタートボタンを押してエンジンを掛けると3気筒ながら滑らかなアイドリング音で好感が持てる。
ハンドルを握ると左右にパドルシフトが装備されているが一先ずはDモードで走行。
スイフトMZのエンジンのレスポンスと加速感とCVTのフィーリングと走行性能
停止状態からブレーキペダルを緩めてスルッと発進しアクセルをジワリと踏むとモーターアシストもあってか
割とトルク感のある加速フィーリングで速度が上がっていくエンジン回転だけ上がって速度が後から付いて行く
事は無くアクセルレスポンスに対して滑らかで思い通りの加速が可能だ。
CVTのフィーリングもアクセルに対しての反応も良く滑る様な感覚もないので自然吸気ながら加速性能も
リニア感が有る。ただしターボエンジンでは無いので低回転域からドカンと言った加速感ではない。
運転していると3気筒エンジンと言う事をすっかり忘れてしまう程に吹け上がりは滑らか高回転域の
エンジンフィーリングは雑な感じが一切なく低回転から高回転域まで滑らかで質が高い確かに特別にパワフルと
言う印象はないが5,000回転過ぎまでアクセルを踏んでも雑味は無く精神的にリラックス出来る。
トルク感は出だしはマイルドハイブリッドの小型モーターの恩恵も有ってか割と加速にダイレクト感が
有って元気が良い。中級グレードのMXも同じパワーユニットだがこちらは加速が比較してやや穏やかに感じるが
MZはサス設定がやや硬めなセッティングなのも原因かも知れない。
スイフトMZの乗り心地とサスペンションの違い
今回運転したスイフトMZの乗り心地はどうか?前回試乗したMXに比べて基本的に硬めの乗り味だ。
乗り心地を重視する人には最初はゴツゴツ感を感じるかも知れないが大きく荒れた路面を通過する際には
ガツンとしたショックは来なくて、しっかりと踏ん張ってくれる。更に細かな路面の凹凸はリアルにハンドル
シートを通してドライバーに伝えてくれ路面状況が把握できる。
スイフトMZ 静粛性と車内の快適度は?
スイフトMZの静粛性だがDモードで走行している限り2,000回転チョイで交通の流れに十分乗れる
その領域では静かで平和な室内空間が保たれる。
遮音性も一定のレベルを確保しているが路面のアスファルトによってタイヤノイズが耳に付く事も
あったが「静粛性」に意識を向けて観察した時だけなので大した問題ではないレベル。
強めにアクセルを踏むと3,500回転過ぎるころからエンジン音が機械的なので大きく感じるが
煩いとは感じないレベルであった。
スイフト 試乗インプレッション:高速道路編
スイフトMZの高速道路での性能は実際にどうだろうか?
上級グレードなので期待が大きいと言うことで東名高速で実際に走らせてみた。
追い越し時の加速性能と直進安定性とハンドリング性能
高速道路での走行にはいると加速レーンではアクセルを少し強めに踏んで3,000回転過ぎで合流し
時速80㎞で簡単に合流でき本線に入るとスィっとタコメーターの針が2,000回転に安定し直ぐに室内
が平和な空間に変わる。
ガシッとした直進安定性と言うより程よい直進安定性でハンドルに手を添えて前を向いているだけで
リラックス出来て非常に安心感がある。
硬めの乗り心地はショックアブソーバーが良い仕事をしてくれて路面状況を的確に伝えてくれて
不安な感覚が無い。
ハンドリングも一定のしっとり感を保ちながらレーンチェンジも意識しただけで車線変更する感じで
走行車線と追い越し車線を頻繁に移動する事が多い日本の高速道路では有難い。
また7速パドルをあえて使用しながら4速でアクセルを強めに踏んで4,700回転付近で加速を楽しむ
事も出来て3気筒エンジンながら中回転から高回転域の滑らかな加速を楽しむのも良い。
新型スイフト 試乗インプレッション:ワインディングロード編
新型スイフトMZのコーナリング特性や実際にワインディングや急カーブ走行でのハンドリングや
車体剛性はどうだろうか?
硬めの足回りのスイフトMZだがあくまで乗り心地重視と比較であってコーナリングではこの設定が
良い方向に乗り味が現れてる様に感じる。
高いコーナリング性能とステアリングの応答性
コーナリングで先ずは高速道路でのインター出入口でのループの急カーブでのコーナリングでは
タイヤの接地感も高く目線をカーブ内側に向けてアクセルをグィっと踏むと綺麗に弧を描く様に
車体が曲がり気持ち良い。
ワィンデングでは切返しも自然で違和感がないので安定感を伴った軽快感で法定速度付近で
あれば十分楽しめ面白い。
走っている内にDモードだと自動で変速され回転が低くなるので4,000回転付近を使用して走りたくなる。
パドルシフトでも良いが5速MTのクロスギヤだと最高だなと思った。
ブレーキは特に印象が無いのだが反対に扱い易いと言う事になるストレートで加速しコーナー前で
減速する際も思い通りに速度を落とせる。
新型スイフトMZ 総合評価は?
実際に街中と高速、ワィンディングなどをスイフトMZで4時間程走らせて見たが外観、内観と走りと
共に先代と比較して更に磨きが掛かった印象だったので嬉しい。
マニュアル好きの自分だが今回は7速パドルシフトで小極み良い加速が味わえ絶品の足回りで
法定速度プラスαの領域では車体の剛性は問題ない。
現代ではSUVとか他と違った車を好む人も多く忘れがちだが改めてスイフトの良さを再認識できた。
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