4歳からアトピーと格闘

私は4歳位から皮膚の痒みに悩まされ続けた 当時はアトピーと言う言葉自体ない時代だった。     母親が近くの皮膚科で処方した塗り薬を毎日塗って 貰った記憶がある。 ステロイド系だとは思うが母親も私も何の疑いもなく 身体に薬を塗り続ける毎日であった。     今なら必要な情報はインターネットで簡単に手に入る時代で 自分に処方されている薬は何かどんな副作用があって使い 続けるとどうなるのかは簡単に調べる事が出来る時代だ。     今思うと「知らない」という事がいかに大きなリスクになるか どれだけの時間を無駄に失ってしまうか身に染みて理解できる。 かと言って私が小学生の頃は昭和50年代情報と言えばテレビか 新聞位だろう・・     小学生の私も学校が終われば鉄道や当時流行ったべッタンやビー玉 駄菓子屋の10円ゲームに夢中で一時的にアトピーを塗り薬で抑えれば 生活には困らないレベルだったので気にも止めなかった。       しかし肘と膝の裏側が特に痒く年中皮膚はかさ付き何度も掻いてしまい 掻けば掻くほど痒くなる。   そう言えばよく爺さんから「掻いあらアカン!」とよく言われたっけ     大人の自分だから言えるがアトピーの人に「掻いたらダメ!」これほど 無責任な言葉は無いと断言できる。     あの猛烈な痒みは大人であろうと我慢出来るものではない。   これは経験した人にしか理解出来ないことだ。 そもそもなぜ「痒みと言う感覚」が存在するのか理解するべきである。     食物などで体内に吸収された異物(未消化のたんぱく質など) が血液によって皮膚表面にまできた場合白血球が異物を攻撃して 皮膚の外へ排出しようとする。 皮膚の外へ排出する、ではその方法は?   皮膚を爪で掻いて掻けば当然出血する。 その血に混じって異物のアレルゲンも身体の外へ 排出されると言う仕組みだ。     そのためにアレルギー反応が起これば同時にヒスタミンと言う 物質が生成され痒みを発生させる。   そのために痒いと言う感覚を起こさせ脳に痒い部分を掻け!と 信号を送る。   だから痒い部分を掻くこと自体は自然な行為なのだ 痒い部分を掻いている瞬間は「気持ち良い」と感じる   これで皮膚は一時的に傷付けてしまうが体内にアレルゲンを 留めておくより排出したほうが身体にとって有益だからその様な 仕組みになっているのである。 但しこの皮膚の痒みやアレルギー反応が半年や1年に1回起こる 位なら大した問題にはならないが湿疹ができて掻きむしり治り   かけた時期にまた新しく湿疹が出来てしまうのがアトピー の厄介なところである。    

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